優しい記憶が蘇ったパンの香り

子供が未だ小さかった時、家にいる時間が長く
少しでも充実させたいと始めたのが、自家製パン作りでした。
今はインターネットが発達しているので、
調べれば初心者でも気軽に始められる
パン作りのサイトがたくさんあります。
私も最初はそのようなサイトを色々見ながら、
全くの独学でパン作りを始めたのですが、
自己流でパン作りを始めて丁度1年目の時、
市のセミナーで初心者のためのパン教室が開かれる事を知りました。
託児付で開設されていたため、運よくそこに参加させて戴く事が出来、
そこからますますパン作りにのめり込み、
一時期はライセンスを取って自宅で教室を開きたいとまで思うくらいに、
毎日育児の傍らでパンを焼き続けました。

しかし、子供が幼稚園に行くようになり、
お昼に一緒に食べていたパンからお弁当が主流となったあたりから、
パン作りの頻度が減って行き、小学生になってしまった今では、

月に一度も焼かない日も増えてしまいました。
今日、ふと、パンを焼いてみようと思い立ち、
前に使ったまま残っていた強力粉とドライイーストで、
シンプルなパンを焼く事にしました。
私は手捏ねで作るので、生地の発酵を促すため、
何度も何度も叩き付きて捏ね上げます。
一心にパン作りをしていると、全ての雑念が振り払われ、
何だか無になれる気がします。
ストレスの解消も込めてパンを捏ね、
そして、綺麗に形を整えたパンが焼き上がった時のいい匂いは、
忘れていた私の幸せな一時を思い出させてくれました。
すると、子供がパンの匂いにつられてキッチンへやってくるなり、
「わぁ、ママのパンだ!」と嬉しそうな声で笑っていました。
「またママのパンが食べたい」という子供のために、
パン作りを再開しようと思います。


古本屋さんに思い切って入ってみました

私の家の近くに、何十年も前からある古本屋さんがあります。

 

人が入っているのも見た事が無いし、
どうやって経営が成り立っているのか分かりませんが、
とにかく、今まで潰れずに頑張っています。

 

ただ、こういう店にありがちなんですが、
どうも一見さんは入りにくい雰囲気があって、
いつもこの前を通るものの、横目で見ているばかりでした。
いかにも掘り出し物がありそうで、興味はそそったのですが、
入る勇気が無かったですね。

ガラス戸越しに見える御主人も一癖ありそうで、怖かったですし(笑)。

 

先日、いつものようにこの前を通ると、珍しく先客が2人も入っていました。
仲間が居れば心強いとばかりに、意を決して突入。

 

やはり予想通り、御主人は「いらっしゃいませ」とも言わず、黙ったまま。
さらに眼光鋭く睨まれたような気がして怖気づいたのですが、
なんとか耐えて本棚を眺めました。

 

思った通り、今主流の大型中古本店では見ないような品揃え
興奮しましたね(もちろん、口には出さずに心の中で)。
恐らく、それこそ開店した頃から、
在庫は殆ど動いて無いんじゃないでしょうか。
専門店へ行けば、目の飛び出そうな値段になりそうなコミックス等も、
ここでは安価でゴロゴロ。

私はその手に興味はないので手を出しませんでしたが、
好きな人なら倒れてしまうんじゃないかと思うほど。

 

そんな中から、私は60年代の美術書を一冊購入。
これも市場価格からすれば、かなり安かったですね。

 

結局、御主人は最後まで一言も発しませんでした。
でも、そんなに怖い人には見えなかったので、ちょっとホッとしたかな。
まだ欲しい本が幾つかあったので、また足を運ぼうと思っています。


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